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阻
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はゞ
ふりがな文庫
“
阻
(
はゞ
)” の例文
そこに
活々
(
いき/\
)
と
祕
(
ひそ
)
やかに萠える感情は、彼の權力にも
阻
(
はゞ
)
まれず、彼の整然たる行軍の足下にも踏みひしがれることはないであらう。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
その日は生憎の大夕立で出足を
阻
(
はゞ
)
まれ、平次とガラツ八が出動する頃になつて、殘る夕映の中に、漸く町々の興奮は
蘇返
(
よみがへ
)
つて行く樣子でした。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
もしこの粗、
穿
(
うが
)
ち
貫
(
つらぬ
)
くにいたらずば、必ず一の
極限
(
きはみ
)
あり、密こゝにこれを
阻
(
はゞ
)
みてそのさらに進むをゆるさじ 八五—八七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
こんなことでは
世帯
(
しよたい
)
がもてないと、
間
(
なか
)
にたつて客を
阻
(
はゞ
)
みだしたのが
息
(
むすこ
)
の桃華氏で、桃華氏が亡くなつてからは、その未亡人がこの役割を勤めてゐた。
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
中
(
なか
)
等の親兵団は成らむと欲して成らなかつた。是は神田孝平、中井浩、横井平四郎等に
阻
(
はゞ
)
まれたのである。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
嘗てその道を
阻
(
はゞ
)
んでいた浮世の義理や
掟
(
おきて
)
などは、今となっては全く除かれていたであろうし、まして
尼
(
あま
)
となった母は、西坂本の敦忠の山荘のほとりに
庵
(
いおり
)
を結んで暮らしていたので
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
感情の
激昂
(
げきかう
)
から彼の胸は大波のやうに高低して、喉は笛のやうに鳴るかと思ふ程
燥
(
かわ
)
き果て、耳を
聾返
(
つんぼが
)
へらすばかりな内部の
噪音
(
さうおん
)
に
阻
(
はゞ
)
まれて、子供の声などは一語も聞こえはしなかつた。
An Incident
(新字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
それに行先を
阻
(
はゞ
)
まれたからと云つて、其儘歸つて來ては駄目だ、暗い穴が一層暗くなる許りだ。死か然らずんば前進、唯この二つの外に路が無い。前進が戰鬪だ。戰ふには元氣が無くちや
可
(
い
)
かん。
雲は天才である
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そしてまた
歡
(
よろこ
)
びが苦痛に
阻
(
はゞ
)
まれて抑止された會合であつた。私は叫ばうとする聲を抑へ、急いで近づかうとする歩みを、抑制することは困難でなかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
勝造の暴言は、
阻
(
はゞ
)
みやうも無く、越前屋の店中に響き渡ります。
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私には生れながらに持つてきた内心の寶がある。若し外から來る樂しみが
阻
(
はゞ
)
まれ、または私の出し得ない
價
(
あたひ
)
でしか與へられないとしても、それは私の生命を續けさせることが出來る。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
“阻”の意味
《名詞》
(ソ)(古)険しいこと。険しい所。
(出典:Wiktionary)
阻
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“阻”を含む語句
悪阻
阻喪
険阻
阻止
阻害
阻礙
阻碍
險阻
阻隔
阻塞気球
惡阻
阻塞気球隊
阻塞
阻格
破阻
市街阻絶
阻絶
阻道
嶮阻
阻隘
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