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價
読み方 | 割合 |
あたひ | 68.4% |
ね | 15.8% |
あたゑ | 5.3% |
か | 5.3% |
だい | 5.3% |
|
若し
人の
心に
宿る
所の
戀をすら
笑ふべく
信ずべからざる
者ならば、
人生遂に
何の
價ぞ、
人の
心ほど
嘘僞な
者は
無いではないか。
「
御拂になるなら」と
少し
考へて、「六
圓に
頂いて
置きませう」と
否々さうに
價を
付けた。
御米には
道具屋の
付けた
相場が
至當の
樣に
思はれた。
手桶をも
其處に
投出して一つは
滿足成しが一つは
底ぬけに
成りけり、
此桶の
價なにほどか
知らねど、
身代これが
爲につぶれるかの
樣に
御新造の
額際に
青筋おそろしく、
朝飯のお
給仕より
睨まれて
そして、
印畫の
價値や
面白
味は、
遂にそれ以上に出るものではないと
私は
思ふ。
眞面目らしく
取りつぐを
聞けば、
時鳥と
鵙の
前世は
同卿人にて、
沓さしと
鹽賣なりし、
其時に
沓を
買ひて
價をやらざりしかば、
夫れが
借金になりて
鵙は
頭が
上がらず