“人生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんせい63.6%
ライフ13.6%
ひとのよ11.4%
ジーズニ4.5%
ひとい2.3%
このよ2.3%
らいふ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしはこのときはじめて、ひやうのない疲勞ひらう倦怠けんたいとを、さうしてまた不可解ふかかいな、下等かとうな、退屈たいくつ人生じんせいわづかわすれること出來できたのである。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
人生ライフ々々ライフというが、人生ライフた一体何だ。一個の想念ノーションじゃないか。今の文学者連中に聞き度いのは、よく人生に触れなきゃ不可いかんと云う、其人生だ。
私は懐疑派だ (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「アッハハハ成程な。お前らしい遣口だ。人生ひとのよの機微も窺われる。……それはそうとオイ新左、お前この釜に見覚えはないか?」
五右衛門と新左 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
故更ことさらけたはずれた馬鹿々々しい種々雑多な真似をして一々その経験をあじわって見て、これが人生ジーズニだよと喜んでいた。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
人生ひといかしをしちまうんだ、人殺しも感心しねえが、人生かしという商売も、これでなかなかつらいよ
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
……死の連想におびやかされながらいつまでも人間は生きたがる。……それは恐ろしさを味わいたいからだ。……人生このよに恐怖がなかったら、どんなに退屈なものだろう。……臆病者は自殺する。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
人生らいふの春のまたたく灯かげに
青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)