人生ジーズニ)” の例文
故更ことさらけたはずれた馬鹿々々しい種々雑多な真似をして一々その経験をあじわって見て、これが人生ジーズニだよと喜んでいた。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
聖画の古さ、婆さんが頭にかぶったきたないプラトーク、婆さんの前を突切って通行する皮外套の婦人共産党員コムムニストカの黒靴下の急速な運動など——互に対照する人生ジーズニの断面が一目のうちにとび込んで来る。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
風景として感覚のうちにおどり込んで来るそれら人生ジーズニの断片を吸収するだけの活々した生きてであるなら、同時に、そこから何か動きつつある民族的雰囲気というようなものを感得するのは
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)