“下等”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かとう90.0%
しづら10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしはこのときはじめて、ひやうのない疲勞ひらう倦怠けんたいとを、さうしてまた不可解ふかかいな、下等かとうな、退屈たいくつ人生じんせいわづかわすれること出來できたのである。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「てめぃ、ビールだるから、なんか、ことづかったろうが」男爵と呼ばれる青年は、姿に似ぬ下等かとうな言葉を、はいた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
荘主あるじかたりていふ。さきに二三下等しづらが御僧を見て、鬼来りしとおそれしも二四さるいはれの侍るなり。ここに二五希有けうの物がたりの侍る。二六妖言およづれごとながら人にもつたへ給へかし。