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價
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あたひ
ふりがな文庫
“
價
(
あたひ
)” の例文
新字:
価
若
(
も
)
し
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
に
宿
(
やど
)
る
所
(
ところ
)
の
戀
(
こひ
)
をすら
笑
(
わら
)
ふべく
信
(
しん
)
ずべからざる
者
(
もの
)
ならば、
人生
(
じんせい
)
遂
(
つひ
)
に
何
(
なん
)
の
價
(
あたひ
)
ぞ、
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
ほど
嘘僞
(
きよぎ
)
な
者
(
もの
)
は
無
(
な
)
いではないか。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
正否
(
せいひ
)
のほどは
保證
(
ほしよう
)
し
難
(
がた
)
いが、それはとに
角
(
かく
)
こんな
些細
(
ささい
)
な
事物
(
じぶつ
)
まで
科學的
(
かがくてき
)
に
整理
(
せいり
)
せられてゐることは
歎賞
(
たんしよう
)
に
價
(
あたひ
)
するであらう。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
汝思へらく、己が
味
(
あぢはひ
)
のため全世界をして
價
(
あたひ
)
を拂はしめし女の美しき頬を造らんとて
肋骨
(
あばらぼね
)
を拔きし胸にも 三七—三九
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
肩
(
かた
)
に
掛
(
かけ
)
門口
(
かどぐち
)
へ出る所へ獨りの
男
(
をとこ
)
木綿
(
もめん
)
の
羽織
(
はおり
)
に
千種
(
ちくさ
)
の
股引
(
もゝひき
)
風呂
(
ふろ
)
しき
包
(
づつ
)
みを
脊負
(
せおひ
)
し人立止りて思はずも
店
(
みせ
)
に
並
(
なら
)
べし水菓子の
價
(
あたひ
)
を聞ながら
其所
(
そこ
)
に居たりし道之助を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
活計
(
くらし
)
を立つるには、
鍼仕事
(
はりしごと
)
して得給ふ錢と、むかし我等が住みたりしおほいなる部屋を人に借して得給ふ
價
(
あたひ
)
とあるのみなりき。われ等は
屋根裏
(
やねうら
)
の小部屋に住めり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
「僕は弱者に
對
(
むか
)
つて話してるんぢやない、またそんな奴等のことは考へてゐない。僕は唯、この事業に
價
(
あたひ
)
する人に、そしてそれを完成し得る人に話しかけてるんですよ。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
讀去
(
よみさ
)
り
讀來
(
よみきた
)
つて
纖細妙微
(
せんさいみようび
)
なる
筆力
(
ひつりよく
)
まさしくマクベスを
融解
(
ゆうかい
)
したるスープの
價
(
あたひ
)
はあるべし。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
その時分、白米の
價
(
あたひ
)
が、一等米圓に七升一合、三等米七升七合、五等米八升七合。
日本橋あたり
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
手桶をも其處に投出して一つは滿足成しが一つは底ぬけに成りけり、
此桶
(
これ
)
の
價
(
あたひ
)
なにほどか知らねど、身代これが爲につぶれるかの樣に御新造の額際に青筋おそろしく、朝飯のお給仕より睨まれて
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
就中
(
なかんづく
)
、ねうちものは、
毛卷
(
けまき
)
におしどりの
羽毛
(
うまう
)
を
加工
(
かこう
)
するが、
河蝉
(
かはせみ
)
の
羽
(
はね
)
は、
職人
(
しよくにん
)
のもつとも
欲
(
ほつ
)
するところ、
特
(
とく
)
に、あの
胸毛
(
むなげ
)
の
火
(
ひ
)
の
燃
(
も
)
ゆる
緋
(
ひ
)
は、
魔
(
ま
)
の
如
(
ごと
)
く
魚
(
うを
)
を
寄
(
よ
)
せる、といつて
價
(
あたひ
)
を
選
(
えら
)
ばないさうである。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
抱一
(
はういつ
)
の
屏風
(
びやうぶ
)
を
辯護
(
べんご
)
すると
共
(
とも
)
に、
道具屋
(
だうぐや
)
をも
辯護
(
べんご
)
する
樣
(
やう
)
な
語氣
(
き
)
を
洩
(
も
)
らした。さうしてたゞ
自分
(
じぶん
)
丈
(
だけ
)
が
辯護
(
べんご
)
に
價
(
あたひ
)
しないものゝ
樣
(
やう
)
に
感
(
かん
)
じた。
御米
(
およね
)
も
少
(
すこ
)
し
氣
(
き
)
を
腐
(
くさ
)
らした
氣味
(
きみ
)
で、
屏風
(
びやうぶ
)
の
話
(
はなし
)
は
夫
(
それ
)
なりにした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
死はなべて
價
(
あたひ
)
のきはみ
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
朽
(
く
)
ちず
亡
(
ほろ
)
びず
價
(
あたひ
)
ある
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
さてその初戀の眞の
價
(
あたひ
)
は
兎
(
と
)
まれ、
角
(
かく
)
まれ、その君が心に充牣したるもの、今や
無慙
(
むざん
)
にも引き放ちて棄てられ、その跡は空虚になりぬ。この空虚は何物もて
填
(
うづ
)
むべきか。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
私には生れながらに持つてきた内心の寶がある。若し外から來る樂しみが
阻
(
はゞ
)
まれ、または私の出し得ない
價
(
あたひ
)
でしか與へられないとしても、それは私の生命を續けさせることが出來る。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
夢
(
ゆめ
)
同樣
(
どうやう
)
に
價
(
あたひ
)
の
乏
(
とぼ
)
しい
幻影
(
げんえい
)
に
過
(
す
)
ぎなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
お菊は
甚
(
いた
)
く氣の毒に思ひ我故に
斯
(
かく
)
成行
(
なりゆき
)
給ふなれば何卒
見繼
(
みつぎ
)
度思へども親に
養
(
やしな
)
はるゝ此身なる
故
(
ゆゑ
)
何事も心に
任
(
まか
)
せず是は僅なれども私しが
手道具
(
てだうぐ
)
なれば大事なし
賣
(
うり
)
てなりとも
旅籠
(
はたご
)
の入用母御の藥の
代
(
しろ
)
に
爲給
(
したま
)
へと
鼈甲
(
べつかふ
)
の
櫛
(
くし
)
と
琴柱
(
ことぢ
)
に
花菱
(
はなびし
)
の
紋付
(
もんつき
)
たる
後差
(
うしろざし
)
二本是は
價
(
あたひ
)
に構はず
調
(
とゝの
)
へし品なりとて吉三郎に渡しければ大いに悦び
其芳志
(
そのこゝろざし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
價
部首:⼈
15画
“價”を含む語句
價値
高價
安價
評價
廉價
眞價
物價
代價
物價騰貴
物價低落
貨幣價値
諸物價
耐震價値
糸價
米價
直價
物價調節
物價指數
價格
無價
...