“脊負”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せお26.9%
しよ20.9%
しょ16.4%
せおひ6.0%
しょっ6.0%
しよつ4.5%
しよひ3.0%
せおは3.0%
おぶ3.0%
おんぶ1.5%
おぶつ1.5%
しょい1.5%
しよは1.5%
せおい1.5%
せおほ1.5%
せおわ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またそつとてゝとき頸筋くびすぢかみをこそつぱい一攫ひとつかみにされるやうにかんじた。おつぎはそと壁際かべぎは草刈籠くさかりかご脊負せおつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さうして座敷ざしきすみ瞽女ごぜかはつて三味線さみせんふくろをすつときおろしたとき巫女くちよせ荷物にもつはこ脊負しよつて自分じぶんとまつた宿やどかへつてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
田舎者「宿屋の番頭さんは物の間違にならん様にするが当然あたりまえで、わしが目で見て証拠が有るので、なに間違えばえ、わし脊負しょって立つ」
あけよ/\と制しけるゆゑ人々動搖どよめき合て片寄かたよらんとする時彼の文右衞門が女房お政は具足櫃ぐそくびつ脊負せおひ差替さしがへの大小等を引抱ひきかゝへし事なれば女の力にては人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
布団を脊負しょったり、廊下を駈けたりする奴ばかり来るんざいますものをそんなお客を相手にしたっても仕方がないじゃア有りまへんか
ナニよろしうがす、わたしひとり脊負しよつきます、なるたけ入費ものかゝらぬはうよろしうがすから。「いかえ。金「エヽうがすとも。と早桶はやをけ脊負しよ焼場鑑札やきばかんさつもらつてドン/\焼場やきばまして。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
つれて參りますと主個あるじに言てにはかの支度辨當べんたうつゝ吹筒すゐづつげ和吉を呼で今日は吾儕わしが花見に行なれば辨當を脊負しよひともをしてと言ば和吉はかうべ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
重箱ぢうばこに入風呂敷ふろしきに包みて和吉に脊負せおはせて待間まつま程なく長三郎は身姿みなりを繕ひ部屋の中より立出たちいで來り兩親始め忠兵衞にも挨拶あいさつ成て和吉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と悪者三人相談して、勾引かどわかしたおえいを脊負おぶいまして、此処を逐電致しましたが、悪事というものはのがれ難いもので、再び追手に掛りますというお話になります。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
八「笑かせアがらア、若大将わかてえしょうに胡麻すりアがって脊負おんぶのくせに、割前わりめえが出ねえと思ってふざけアがると向うずねぶっくだかれねえ用心しやアがれ」
前髮まへがみさげ可愛かはゆこれ人形じんぎやうのやうにおとなしくして廣庭ひろにはでは六十以上いじやうしかいづれも達者たつしやらしいばあさんが三人立にんたつその一人ひとり赤兒あかんぼ脊負おぶつこしるのが何事なにごとばあさんごゑ
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
類は友だっていいますがね、此奴こいつの方が華表とりいかずが多いだけに、火の玉の奴ア脊負しょいなげを食って、消壺へジュウー……へへへ、いいざまじゃありませんか、お互です。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
世間せけん容赦ようしやなく彼等かれら徳義上とくぎじやうつみ脊負しよはした。しか彼等かれら自身じしん徳義上とくぎじやう良心りやうしんめられるまへに、一旦いつたん茫然ばうぜんとして、彼等かれらあたまたしかであるかをうたがつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
依て叺を脊負せおいて袋を前にかけて歩行するも前の如く困苦にて、僅に三十間或は四十間ばかりにて休息するが故に、六七町なるの帰路は一時間余をるに至れり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
脊負せおほて渡り來りて河原にどつさりおろし女に向ひ今も道々いふ通り今夜の中女郎に賣こかす程に此己を兄樣あにさまとぬかしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
どしんと世界中の感傷を、ひとりで脊負せおわせられたような気がして、どうにも、たまらなかった。
新樹の言葉 (新字新仮名) / 太宰治(著)