“具足櫃”の読み方と例文
読み方割合
ぐそくびつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
具足櫃ぐそくびつを開けて、親譲りの紺糸縅こんいとおどしの一番を着込むのと、侍部屋の方へ向って股肱ここうの面々を呼び立てるのを彼は同時に行っていた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家康は即座に正信に言ひつけて、何番目かの具足櫃ぐそくびつを持ち出させ、自分の巾着はばきのなかから取り出した鍵でそれを開けさせました。
小壺狩 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
はらされよと云つゝかね省愼たしなおきたる具足櫃ぐそくびつならびに差替さしかへの大小までも取出し此通り國難まさかの時の用意も致し居る拙者なり他人の物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)