“巾着”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんちゃく77.8%
きんちやく18.9%
きんちゃ1.1%
ぎんちゃく1.1%
はばき1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長吉のしめている帯は、祖父が仕立て、時の将軍様のもちいたにしきのきれはじであり、腰にさげている猩々緋しょうじょうひ巾着きんちゃく
四季の花はもとよりで、人形の着もの、守袋、巾着きんちゃくもありましょう、そんなものを一条ひとすじの房につないで、柱、天井から掛けるので。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
胸の広さの頼もしきをせぬというにはあらざれど、のっそりもまた一気性、ひと巾着きんちゃくでわが口らすようなことは好まず
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「おらは、物乞いじゃない。和尚さんに、遺物かたみ巾着きんちゃくを預けてあるんだもの。——あの中にゃあ、おかねもはいっているんだぞ」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜になってから、母親は巾着きんちゃくの残りの銭をじゃらじゃら音をさせながら、かたちばかりの年越しをするために町に買い物に行った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
巾着きんちやくも紙入も持つてゐなかつたやうです。お勝手口から直ぐ來た樣子で、素足に水下駄を突つかけて源次に追つたてられて來ましたが——」
……すこしばかり巾着きんちやくからひきだして、夫人ふじんにすゝむべく座布團ざぶとん一枚いちまいこしらへた。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しなはそれからふくれた巾着きんちやくめにねあげられた蒲團ふとんはしおさへた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
この巾着きんちやくも半襟もみな頂き物、襟は質素じみなれば伯母さま懸けて下され、巾着は少しなりを換へて三之助がお弁当の袋に丁度いやら、それでも学校へはゆきますか
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
巾着きんちやくへ納めて懐へ入れた大事の/\金貨がチヤント人手に渡つてしまつて居りました。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
第一にその内密話ないしょばなしを聞いたのは、彼女の腰巾着ぎんちゃくたるリュシアン・レヴィー・クールだった。
家康は即座に正信に言ひつけて、何番目かの具足櫃ぐそくびつを持ち出させ、自分の巾着はばきのなかから取り出した鍵でそれを開けさせました。
小壺狩 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)