“華表”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりい68.2%
とりゐ18.2%
かひょう9.1%
はしら4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火はもうその時華表とりいに燃え移っていた。雉は半狂乱になっていたが、大きな胴体をしている来宮様を抱いて往くことができなかった。
火傷した神様 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
神官等しんくわんらいし華表とりゐつたのちしばらくしてひとつて、華表とりゐそばにはおほきな文字もじあらはした白木綿しろもめん幟旗のぼりばたたかつてばさ/\とつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
社前には新門辰五郎が奉献したという、柱に新門と刻んである石の華表かひょうが立っていて、その内側に木でつくった小さな神燈がある。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
ずっと入ってゆくと、かどぐちの左右には、朱塗り金箔きんぱく聯牌れんがみえ、一方の華表はしらには「世間無比酒せけんにむひのさけ」。片方には「天下有名楼」と読まれる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)