“突”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
50.4%
つき8.9%
つっ7.7%
とつ7.2%
つつ6.9%
つッ5.2%
つゝ3.5%
2.0%
つい1.5%
つん1.0%
(他:23)5.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“突”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸32.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)4.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
かれは、さくしたからあたまっこんで、はらばいになって、そのはなろうとしました。
青い草 (新字新仮名) / 小川未明(著)
畳の上に、脚絆きゃはんわらじでッ立っている万吉、あわてて匕首あいくちを後ろへ隠して、土足のまま坐ってしまった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わが思ふところたがはず、堂の前を左にめぐりて少しゆきたるつきあたりに小さき稲荷いなりやしろあり。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
片手かたてして、やつこ風呂敷ふろしきつきつけると、をくるりと天井てんじやうのぞきで、
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蔵人は咄嗟とっさかわして、横なぐれに退すさったが、脚を揃えて、背中を持上げるとはたとばばつっかけた。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
保吉はたちまち机に向うと、インク壺へペンをつっこむが早いか、試験用紙のフウルス・カップへ一気に弔辞を書きはじめた。
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「そうだと思う。ここの一点に美濃の注意をひきつけておいて、他の方角からとつとして渡り越えて来るという作戦もある」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
晩春ばんしゅんの夜、三こく静寂せいじゃくやぶって、とつ! こぶ寺うらに起る剣々相摩けんけんそうまのひびきだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
……その他一同、十重二十重とえはたえに取囲んで、ここを一つ、と節をつついて、浮かれて謡出すのさえあるんです。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
掏摸の指でつついても、倒れるような石垣や、蟻で崩れるほり穿って、河野の旗を立てていたって、はじまらねえ話じゃねえか。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「チョッ、何たらこッてえ、せめて軍鶏しゃもでも居りゃ、そんな時ゃあ阿魔あま咽喉笛のどぶえつッつくのに、」
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お前さんが来て小刀こがたなでもきりでも構わぬからずぶ/\つッついて一角を殺すがいどうじゃ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
夫人があみさしの韈を膝の上に引伸ばしてじつと良人の足と見比べてゐると、後から右肩をちよい/\つゝくものがある。
したに、火箸ひばしさきつゝいた、きずがポツツリえる、トたしかおぼえてわすれぬ
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「おれは急に西へ立つから、お前はお前で、別に身の落ちつきを考えなおすがいい」と、いわんばかりな、拍子ぴょうしもない言葉。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「変らぬのは、悪四郎、おぬしじゃないか。……もう寝所に入りかけていたところだったよ。びっくりしたわさ。あいかわらず拍子ぴょうしもない」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よきはどうしたんだ」おつぎはきしあがつてどろだらけのあしくさうへひざついた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
巫女くちよせばあさんはついひぢすこうごかして乘地のりぢつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
すぐ前に居た一人がつんのめされたように、たたっと、よろめいて、双手で頭を抱えると、倒れてしまった。
近藤勇と科学 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
つんのめるように巻煙草を火入ひいれに入れたが、トッチていて吸いつきますまい。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ぽつ/\と後影うしろかげれだれだ、おいお這入はいりよとこゑをかけて、美登利みどり足駄あしだつツかけばきに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
婦人をんなげるやうにいつて草履ざうりつツかけて土間どまへついとる。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
大「彼処あすこに浪人している時分一つ鍋で軍鶏しゃもつッつき合っていたんだからのう」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「そうつッつらかすと、かえっていけませんよ」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あゝ、百ぱつちゅうすゝづきとござい! つぎ逆突ぎゃくづき? まゐったかづきとござる!
飛びつつ、いつか地にやゝ近く、ものの一二けんかすめると見た時、此の沈勇ちんゆうなる少年は、脇指を引抜ひきぬきざまにうしろづきにザクリと突く。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
私は碌々他人ひとと口を利くこともなく、それで誰かゞ私の無愛想な顔を蜂のやうだと嘲つたが、全く私は眼玉ばかりをぎろ/\させて口をとがらせ、蜂のやうに痩せて、あたりの野山を飛びまはつてゐた。
——油壺の水族館へ赴くと、わたしはいつも二尺四方ぐらゐの小さな水槽のなかで、わたしの小指ほどに、あんなに小さいくせに、フイゴの筒のやうに憂欝さうに口をとがらせ、くるりと尻尾を卷いて偉さうに、海藻の間を浮いたり沈んだりしてゐる
城ヶ島の春 (旧字旧仮名) / 牧野信一(著)
が、その反動で五間ばかり走ったかと思うと、今度は右手の山の岩壁に、すさまじくぶっつかったのである。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
が、その反動で五間ばかり走つたかと思ふと、今度は右手の山の岩壁に、凄じくぶつつかつたのである。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
気頃きごろを測っていた泰軒が、とっ! 手にした一升徳利を振りとばすと右側の轟玄八、とっさに峰をかわしてハッシと割る!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
女中の案内なしに廊下のとっつきの部屋のところへ来て、障子の外から声を掛けるのは節子だ。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
すきぱらに聞くと、眼のまわりそうな声だ」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それをとう/\つゝついてさしてると、さをのさきで、くる/\とつて、まだはげしくこゑしていてるのに
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しばらくして、どつとおろいて、少年にとびかゝつて、顔の皮をむしりくらはんとするところを、一生懸命脇差わきざしでめくらきにして助かつた。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
隅棚すみだなの枕時計ははた秒刻チクタクを忘れぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その日、メール社から義雄へ雜誌無名通信を讀めと屆けて來た。それにも、渠の私行上の、然し渠自身からおほびらにしてゐることのきが載つてゐる。そして、
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
「彼奴は……」と先づつ附いてみた。
医者と赤ン坊 (新字旧仮名) / 中原中也(著)