“つっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
89.5%
7.9%
2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、外側から錠前を卸すと、玄関へ走って行って、そこにあった下駄げたつっかけ、車庫を開いて、自動車を動かす支度したくを始めた。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
江戸児えどっこだと、見たが可い! 野郎がそんな不状ぶざまをすると、それが情人いろならかんざしでも刺殺す……金子かねで売った身体からだだったら、思切って、つっと立って、袖を払って帰るんだ。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この家は以前もと土蔵をこわした跡へたてたのだが、土蔵のあった頃当時の住居人すまいにんそれ女房にょうぼが、良人おっとに非常なる逆待ぎゃくたいを受け、嬰児こどもを抱いたまま棟木むなぎに首をつって、非命の最期を遂げた、その恨みが残ったと見えて
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)