“とふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
妬婦30.0%
都府25.0%
20.0%
十符5.0%
5.0%
塗布5.0%
妒婦5.0%
5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども毒飼は最もケチビンタな、しらみッたかりの、クスブリ魂の、きたない奸人かんじん小人妬婦とふ悪婦の為すことで、人間の考え出したことの中で最も醜悪卑劣の事である。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
耶蘇教信者が八萬の都府とふに八百からあると云ふ。唯一臺來た自動車を市の共議で排斥したと云ふ。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
曲翠きよくすゐとふ発句ほつくを取りあつめ、集作ると云へる、此道の執心しふしんなるべきや。をういはく、これ卑しき心よりわが上手じやうずなるを知られんと我を忘れたる名聞よりいづる事也。」
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
院之荘のすだれの事は興ある逸話である。狩谷棭斎は茶山に十符とふ菅薦すがごもを贈つた。茶山は其むくいに院之荘の簾をおくることを約した。それを遷延して果さなかつたのに、今やう/\求め得て送つたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此世話ばかりをかの十符とふ菅菰すがごも之礼と被仰可被下候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
立去り我が家へ歸りかみいのりしこともむだとも成しとて夫より只管ひたすら菩提ぼだいとふらはんと思ひはなを供へ香をたいて只々一途に後生を願うてゐる所に其夜丑刻やつどき頃と思ふ折しも表の戸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
この病院の医長の療法にしたがって頸筋くびすじ発泡膏はっぽうこう塗布とふするためであったが、部屋の様子を一目みると、彼は恐怖と忿怒ふんぬに取っかれてしまった。
妒婦とふやしなひがたきも、いての後其のこうを知ると。ああこれ何人のことばぞや。
立てられ村中替々かはる/″\香花かうげ手向たむけあと念頃ねんごろとふらひけるとなん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)