“奸人”の読み方と例文
読み方割合
かんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
簡雍は、口を極めて、玄徳の人間をたたえ、その性は寛弘温雅かんこうおんが、心をもって結べば、決して相害するような奸人かんじんではないと告げた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれども毒飼は最もケチビンタな、しらみッたかりの、クスブリ魂の、きたない奸人かんじん小人妬婦とふ悪婦の為すことで、人間の考え出したことの中で最も醜悪卑劣の事である。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いずれはお膝を汚し奉ったことも、御上聞に達するは必定ひつじょう、さすれば身の潔白もお申し開き仕り、御前に於て黒白のお裁き願い、君側の奸人かんじんどもおきよめ奉ろうとの計らい