“奸雄”の読み方と例文
読み方割合
かんゆう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「曹操の心根には、なにがひそんでいるか知れたものではない。さいけた奸雄かんゆうの兇門へは、こっちから求めて近づかぬほうが賢明でしょう」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古来英雄と称するものは大抵たいてい奸雄かんゆう梟雄きょうゆう、悪雄の類である、ぼくはこれらの英雄を憎む、それと同時に鎌足かまたりのごとき、楠公なんこうのごとき、孔子こうしのごとき、キリストのごとき
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
野心と虚栄と俗望とを包むに悪辣なる手腕を以てした一奸雄かんゆうを以て始まって居る。