“楠公”の読み方と例文
読み方割合
なんこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……数百年まえの楠公なんこう父子が、われわれ如き末世まつせのやくざを、救うてくれたかと考えると不思議なここちに打たれます
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仮りに楠公なんこうの意気をもって立つような人がこの徳川の末の代に起こって来て、往時の足利あしかが氏をつように現在の徳川氏に当たるものがあるとしても
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
おれは忠臣蔵の芝居を見て泣いたという者がある、楠公なんこうの写し絵を見て、急に親孝行になった者もあると言い出す。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)