“楠木正成”の読み方と例文
読み方割合
くすのきまさしげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軽視の風がある楠木正成くすのきまさしげも、赤坂から千早ちはやへの築城を完了し、金剛山一帯は、今やひとつの連鎖れんさ陣地をなして来たともつたえている。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
味方はわずか三隻、この小さい艦隊をひきいて、小笠原島に進む木下大佐の心は、湊川みなとがわの戦場に向う、六百年前の、楠木正成くすのきまさしげの心とちがわない。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
皆は茶店のばあさんの手から、渋茶を受取つて咽喉のどを潤した。そしていゝ気になつて長髄彦ながすねひこ楠木正成くすのきまさしげの話をした。