“湊川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みなとがわ88.9%
みなとがは11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その河原は、春木のいるところからは右手に見えていたが、その川は芝原水源地しばはらすいげんちのあまり水が流れていて、すえ湊川みなとがわにはいるのだ。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
湊川みなとがわの仕事場へ来てみると、まだ露ッぽい草のなかに、石権いしごんためも、そのほかの職人も、みな腕ぐみして、茫然と突っ立っている。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
手を相場に下して一攫千金いつくわくせんきんの利を得るも、志士仁人が不幸数奇なることあるも、悪人栄えて善人ほろぶることあるも、尊氏たかうぢ征夷せいい大将軍となるも、正成まさしげ湊川みなとがはに戦死するも
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
寛政八年襄年十八、叔父頼杏坪に従つて東遊し昌平黌しやうへいくわうに学び尾藤二洲の塾に在り。此行一の谷を過ぎて平氏をとむらひ、湊川みなとがはに至りて楠氏の墳に謁し、京都を過ぎて帝京を見、東海道を経て江戸に入る。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)