“一攫千金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっかくせんきん80.0%
いつくわくせんきん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お次は相場の当る法、弁ずるまでもありませんよ。……我人われひとともに年中おけらでは不可いけません、一攫千金いっかくせんきん、お茶の子の朝飯前という……次は、」
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そんなケチ臭いことを言うナ。そりゃ、今日の吾儕われわれの境涯では、一月の月給が一晩も騒げば消えて了うサ。それが、君、何だ。一攫千金いっかくせんきんを夢みる株屋じゃないか——今夜は僕がおごる」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
手を相場に下して一攫千金いつくわくせんきんの利を得るも、志士仁人が不幸数奇なることあるも、悪人栄えて善人ほろぶることあるも、尊氏たかうぢ征夷せいい大将軍となるも、正成まさしげ湊川みなとがはに戦死するも
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)