“千金丹”の読み方と例文
読み方割合
せんきんたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「本家、讃岐さぬき高松たかまつ千金丹せんきんたん……つて歌って来るじゃないの」そう言って時子は、面白く節をつけて歌って見せた。
大きな蝙蝠傘 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
その時の吾輩の資本というのが、牛乳配達をして貯蓄した十二円なにがしと、千金丹せんきんたん二百枚の油紙包みと来ているんだから、正に押川春浪おしかわしゅんろうの冒険小説だろう。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ややともすれば強請ゆすりがましい凄味すごみな態度を示すに引き比べて昔ながらの脚半きゃはん草鞋わらじ菅笠すげがさをかぶり孫太郎虫まごたろうむし水蝋いぼたむし箱根山はこねやま山椒さんしょうお、または越中富山えっちゅうとやま千金丹せんきんたんと呼ぶ声。