“千篇一律”の読み方と例文
読み方割合
せんぺんいちりつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ばかあいえ。俺だって貴様、俺だって貴様……とにかく貴様みたいな偽善者ぎぜんしゃ千篇一律せんぺんいちりつだからだめだよ……なあ西山」
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
千篇一律せんぺんいちりつで退屈をきわめる切り合いや追っ駆けのこんなに多く編入されているわけが自分には了解できない。あるいは、これがいちばん費用がかからないためかとも思う。
映画雑感(Ⅲ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
もっとおとなしいものは、運動場の中を千篇一律せんぺんいちりつに廻っていたが、これは、「さようなら」のしるしに手を振ってみせる。小使いは、鞄の下で背中をげ、へだたりを保つために止まっている。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)