“尊氏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たかうじ88.2%
たかうぢ11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なんだって畜生ッ、高慢なつらあしやがって、天子様に指でも指してみろ、おれが承知しねえ、豆腐屋だと思って尊氏たかうじの畜生ばかにするない」
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
かえすがえすも尊氏たかうじの行いは憎まれるが、思うに、そちたちはただ不愍というほかない。憎んで斬るにも足らないものだ。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
の様子ではても尊氏たかうぢを長追ひする勇気があるまいなどと嫉妬しつとし居つたぞ、非常な美人さうぢやな、何時いつぢや合衾がふきんの式は——山木、何時ぢや、我輩も是非客にならう
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
手を相場に下して一攫千金いつくわくせんきんの利を得るも、志士仁人が不幸数奇なることあるも、悪人栄えて善人ほろぶることあるも、尊氏たかうぢ征夷せいい大将軍となるも、正成まさしげ湊川みなとがはに戦死するも
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)