豆腐屋のチビ公はいまたんぼのあぜを伝ってつぎの町へ急ぎつつある。さわやかな春の朝日が森をはなれて黄金の光の雨を緑の麦畑に、黄色な菜畑に、げんげさくくれないの田に降らす、あぜの草は夜露からめざめて軽やかに頭を上げる、すみれは薄紫の扉を開き、た …
著者 | 佐藤紅緑 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「少年倶楽部」1927(昭和2)年5月号~1928(昭和3)年4月号 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約4時間17分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約7時間7分(300文字/分) |