“千三”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんみつ66.7%
せんぞう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勝のおやじや、おれなんぞは、千三せんみつをやっても、質草をはたいても、やりくりはつこうというものだが、宗家の台所となるとそうはいかない。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
千三せんみつや……と云っても、万に三つも当るかどうか分らない松木が、宝を掘出しそこねて腹を立てたことと、何にも知らないでいる細君が、古井戸の跡と聞いて安心したこととが、変に対照をなして
古井戸 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
今日きょうもかれはこう思った、がかれはゆかねばならない、荷を肩に負うて一足二足よろめいてやっとふみとどまる、かれは十五ではあるがいたってちいさい、村ではかれを千三せんぞうと呼ぶ人はない
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
……青木竜平あおきりゅうへい——長男千三せんぞう……チビ公と称す、懦弱だじゃく取るに足らず……
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)