“淫”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
みだ56.1%
みだら13.1%
いん11.2%
たは8.4%
たはれ3.7%
いた0.9%
おか0.9%
ただ0.9%
たわ0.9%
たわむ0.9%
(他:3)3.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“淫”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 詩歌2.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.8%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
よるものは、もちろん、宴もくずれてからの座興なので、みだらな寸劇や、猥雑わいざつな舞踊が多かった。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも僕の見て来た認識者とは、汚れた服装で、みだらな鼻歌を歌いながら、この戸口から中を覗きこむだけのものだった。
二十歳のエチュード (新字新仮名) / 原口統三(著)
よいか、今申した通り、きゃつめがいろいろとみだらがましゅう言い寄って参るに相違ないゆえ、風情ふぜいありげに持ちかけて
今まで覗いたこともなかつた人の世界の真実が、このみだらな女の涙の中からありありと男の心の眼に映つて来た。
瘢痕 (新字旧仮名) / 平出修(著)
しかも、ややいんするといへるほどのねつ心家で、連夜れんやほとんど出せきかされた事がなかつた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
その中でも「蛇性じゃせいいん」と「青頭巾あおずきん」なんか、よく声を出して、僕に読み聞かせたものだ。
百面相役者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ひとみ青きフランス酒場さかばたは湯浴ゆあみのさまを思ひやり、
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ちかき野にのどめらるるたはのゆるき痙攣けいれん
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
おのが身のたはれごころと知るや知らずや。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
たはれの宮に叫ぶにか、噫、仰ぎ見よ、
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
江戸で、物産問屋としては、兎に角、指を折られるまでに、立身をしている身で、自分からいたずら事の手引きをしようとする、この三郎兵衛の態度に、雪之丞は堪えがたいいまわしさを覚えて、ほとんど吐き気すら感じて来るのだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
神はマリアをおかした如く
酒友列伝 (新字新仮名) / 山之口貘(著)
お初の慾望は、平馬の、ただれ心に充ちた目つきにそそられたように、浅間しい、歪み、けがされたものになって来た。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
或るたわ教長シャイク*の言葉——気でも触れたか、
ルバイヤート (新字新仮名) / オマル・ハイヤーム(著)
小六に抱き起されたお延は、真っ蒼な顔を振り上げたが、それが新九郎でなかったばかりか、雨龍の眼をぬすんで、ほんの浮気なたわむれ対手になっていた小六であったので、ぎッくりと身を刎ね起して逃げようとするのを、
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
歌舞伎小唄浄瑠璃抔のたわれたることを見聴みきくべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
かうしてこれほど近く見てゐても、あなたの透明冷徹さがすこしの動搖もなく此處にあるといふことに、私はもはや搜る物もないやうな氣がするのだ。人間の奧にあるものは奧にあるままで假令ちよつと尻尾を出しても、奧のものは奧にしまはれてゐるままだ。あなたがみだりがましい人だとはどんな場合にも發見出來ないことだ。
はるあはれ (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
其飲食遊戯の時間は男子が内を外にするの時間にして、即ち醜体しゅうたい百戯、芸妓と共に歌舞伎をも見物し小歌浄瑠璃をも聴き、酔余すいよ或は花を弄ぶなどウカれに淫れながら、内の婦人は必ず女大学の範囲中に蟄伏ちっぷくして独り静に留守を守るならんと、敢て自から安心してます/\佳境に入るの時間なり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)