“淫売婦”のいろいろな読み方と例文
旧字:淫賣婦
読み方割合
いんばいふ60.0%
じごく13.3%
いんばい6.7%
おんな6.7%
じごくおんな6.7%
ぢごく6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
淫売婦いんばいふ裏店うらだなのかみさんのような人達と同じ屋根の下に画作することを胸に浮べて、あの連中の実際の境遇をあわれまずにはいられなかった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
寄席よせという寄席に通いつくしたと得意なのもありました。なかには淫売婦じごくという淫売婦を買いつくしたと言って威張るのもありました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
……雪岡さん、本当に悪いことは言わないから淫売婦いんばいなんかお止しなさい。あなたの男が下るばかりだから。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
つまり、八〇パーセントは淫売婦おんなところ——という意味です。』
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「何、この淫売婦じごくおんなうちの若旦那を呼び出しに来たから、追っぱらってしまう所で……。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
『先生、此町は大工町ではごあんせん、花屋町でごあんす。小林君も淫売婦ぢごくではごあんせんぜ。』と云つた。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)