“淫売窟”の読み方と例文
読み方割合
いんばいくつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんよくさがせば、自分の好きな映画女優に似た女が、きっと見出せる、そういう場所だった。思えば、淫売窟いんばいくつ華やかなりしころだったのである。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
例の中之郷O町のうちだね。君はその後あの家を調べて見たかね。あすこは以前長い間一種の淫売窟いんばいくつだったんだよ。非常に秘密な素人の娘や奥さんなんかを世話する家だった。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
例えば或る社会的な詩人たちは酒場や、淫売窟いんばいくつや、銀行や、工場や、機械や、ギロチンや、軍隊や、暴動やから、彼等の詩的な興奮を経験して、そこに新しい詩材を求めている。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)