“いんばい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
淫売72.2%
婬賣11.1%
淫売婦5.6%
婬売5.6%
淫賣5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私みたいな、ええ、私は淫売いんばいよ、それが、どうしたっての、小倉さん、あんたは淫売よりも、一生涯を通じての娼妓しょうぎがお好きな一人ひとりでしょうね、ホホホホ。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
なんゆへに、婬賣いんばい女につみおこな資本しほんりながら、香水料こうすいりよう慈惠じけいせしや、なんゆへ少娘むすめ困厄こんやくせしめし惡漢あくかんをうちひしぐなどの正義せいぎありて、しかしておのみづかひところすほどの惡事あくじせしや
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
……雪岡さん、本当に悪いことは言わないから淫売婦いんばいなんかお止しなさい。あなたの男が下るばかりだから。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
今まで散々種々いろんなことを、言い放題言わして置いたというのはお宮は何うせ売り物買い物の淫売婦いんばいだ。長田が買わないたって誰れが買っているのか分りゃしない。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
「吉原はどうしましたか、——浅草あさくさにはこの頃お姫様の婬売いんばいが出ると云うことですな。」
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「一體、淫賣いんばいなんて商賣を、だれが發明したんでせうね?」
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)