“ごけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゴケ
語句割合
後家67.8%
寡婦11.3%
6.1%
碁笥4.3%
未亡人3.5%
白首2.6%
嬬婦0.9%
寡家0.9%
御懸0.9%
未亡0.9%
(他:1)0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の母というのは、妙光尼みょうこうにといって、いうまでもなく、織田家の忠臣森三左衛門可成よしなり後家ごけである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「その庄司のお嬢様を清姫という——一説にはお嬢様ではない、まだ水々しい若い綺麗きれい後家ごけさんであったとも申します」
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それに不思議な事には、寡婦ごけさんに耳を引張られると、国士どころか、何だか自分が鍋か兎ででもあるやうな気がする事だつた。
欧羅巴ヨーロツパ戦争は、交戦国に寡婦ごけさんをたんとこしらへたやうに、日本には成金をたんと生み出して呉れた。
これはたぶん複眼の多数のレンズの作用でちょうどひかごけの場合と同じような反射をするせいと思われる。
からすうりの花と蛾 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
これは多分複眼の多数のレンズの作用で丁度ひかごけの場合と同じような反射をするせいと思われる。
烏瓜の花と蛾 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
黙ったまま碁笥ごけをとった泰軒は、やにわにそれを荒々しく振り立てた。無数の石の触れ合う音が騒然と部屋に流れる。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
庄吉は二目まで打込まれてゐたことを忘れず黒石を二つ並べたが、太平はしばらくその石を見つめてゐたのち、とりあげて庄吉の碁笥ごけの中へ投げ入れた。
外套と青空 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
「僕が友人の未亡人ごけさん達の世話を焼いてるのを、何とか言つてる人もあるさうなが、君は聴かんかい。」
波斯ペルシヤで亭主に死別しにわかれたばかしの、新しい未亡人ごけさんを訪ねると、屹度きつと棚の上に大事さうに瓶が置いてあるのが目につく。
「俺にだってかかあや子供はいるんだで」白首ごけのことを話した漁夫が急に怒ったように云った。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
会社をやめて、バアーの女給さんになったり、たまには白首ごけになったりする女工さんがあるのを。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
彼が家督を相続した頃には、運のわるいお時はもう嬬婦ごけになってしまって、まだ八つか九つの十吉を抱えて身の振り方にも迷っているのを、外記が救いの手をひろげてかばってくれた。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
其内親分がある寡家ごけに入りびたりになって、お広さんが其処に泣きわめきの幕を出したり、かかり子の亥之吉が盲唖学校を卒業して一本立になっても母親をかまいつけなかったり、お広さんの末路は大分困難になって来ました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
幸いにわたくしは、陣中も病気知らずで、武運にも毎度めぐまれ、殿さまのお覚えもまずよい方ですから、息子のことはさらさら御懸ごけねんなく、ひたすら御自身の御養生と、日々のおたのしみをもっぱらお努めありますように。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お近はもと/\お辰とは意氣の合ふといふ中にも非らず、亡き良人つまが親友の未亡ごけ人さまといふばかり、平常は與之助の好きて通ふをさへ苦々敷いひけるも、此度びのはからひの如何いかに説きてか我が手にさへ乘らざりしを鎭づめて
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「……淫賣ごけになんかしたくねえよ。」
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
淫賣ごけでもしてるべよ。」
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)