“白首（ごけ）” の例文
会社をやめて、バアーの女給さんになったり、たまには白首（ごけ）になったりする女工さんがあるのを。
工場細胞 (新字新仮名) ／ 小林多喜二(著)
「俺にだって嬶（かかあ）や子供はいるんだで」白首（ごけ）のことを話した漁夫が急に怒ったように云った。
蟹工船 (新字新仮名) ／ 小林多喜二(著)
「のべ源」はここで酔いつぶれると、そのまま白首（ごけ）のいる「そば屋」へ行った。——女達は「のべ源」を知っていた。——そして、イヤがった。酔うと、丸太のような腕で女をなぐりつけた。
不在地主 (新字新仮名) ／ 小林多喜二(著)
「あの白首（ごけ）、身体こったらに小せえくせに、とても上手（うめ）えがったどオ！」
蟹工船 (新字新仮名) ／ 小林多喜二(著)
「誰でもよ。んで、白首（ごけ）になるッてな！」
不在地主 (新字新仮名) ／ 小林多喜二(著)
「ええッ、糞ッ！　姉の白首（ごけ）！」
不在地主 (新字新仮名) ／ 小林多喜二(著)