嬬婦ごけ)” の例文
彼が家督を相続した頃には、運のわるいお時はもう嬬婦ごけになってしまって、まだ八つか九つの十吉を抱えて身の振り方にも迷っているのを、外記が救いの手をひろげてかばってくれた。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)