“やもめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寡婦44.1%
22.1%
11.8%
鰥夫7.4%
孀婦5.9%
4.4%
寡夫1.5%
山女1.5%
鰥男1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが寡婦やもめわが深く愛せし者はその善行よきおこなひたぐひ少なきによりていよ/\神にめでよろこばる 九一—九三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
わが斯くいへるは皇帝トラヤーノの事なり、ひとりの寡婦やもめ涙と憂ひを姿にあらはし、その轡のほとりに立てり 七六—七八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しがないやもめの船頭には、一国の宰相の死よりは、夕方の酒の桝目ますめと、あしたの米の値のほうが、遥かに実際には強くひびく。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「こんなにまでしていただきながら、十一娘を得ることができなかったなら、私は一生やもめで終ります。」
封三娘 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
やもめつづきの家で、後家御ごけご一昨年おととしなくならした……娘さんが一人で、や、一気に家を装立もりたてていさっしゃりますよ。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
年紀としわかくてやもめになりしが、摩耶の家に奉公するよし、予もかねて見知りたり。
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
最も深い絶対的な意味において、言わば墳墓の壁によってすべてのものからへだてられて、ジャン・ヴァルジャンは鰥夫やもめであり、コゼットは孤児であった。
そのほかにも、うらぶれて、この裏長屋に住み付いてから二十年あまり、鰥夫やもめ暮しのどんなわびしいときでも、苦しいときでも、柳の葉に尾鰭おひれの生えたようなあの小魚は
家霊 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
人に狩り取られて、親がないか、夫がないか、みなしご孀婦やもめ、あわれなのが、そことも分かず彷徨さまよって来たのであろう。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「五十七八か、まあ六十ぐらいだろうね。子供はねえので、亭主に別れてからは、孀婦やもめで暮らしていたのです」
わが子のかうべぬきんでられて、やもめとなれる冠を戴き、かの受膏じゅかうやから彼よりいでたり 五八—六〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
天はそのちひさき焔をよろこぶに似たりき、あゝやもめとなれる北の地よ、汝かれらを見るをえざれば 二五—二七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「こら! 御覧な、無性ぶしょうだねえ。おまえさん寡夫やもめかい」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と是から女房が支度をするのに、前川まえがわれた山女やもめ岩魚いわなという魚に、其の頃会津辺から𢌞る味淋みりんのような真赤まっかな酒で、
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
涙というものは、まして中年の鰥男やもめの涙などというものは、薄穢いものだ。
夢幻泡影 (新字新仮名) / 外村繁(著)