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『夢幻泡影』
ふりがな文庫
『
夢幻泡影
(
むげんほうえい
)
』
浅黄色の色硝子を張ったような空の色だった。散り雲一つない、ほとんど濃淡さえもない、青一色の透明さで、かえって何か信じられないような美しさである。例えば、ちょっと石を投げる、というような些細な出来事で、一瞬どんな変化が起るかも知れない、と危ぶ …
著者
外村繁
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文藝春秋」1949(昭和24)年4月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約28分(500文字/分)
朗読目安時間
約46分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
纏
(
まつわ
)
翳
(
かげ
)
劬
(
いたわ
)
団扇
(
うちわ
)
夥
(
おびただ
)
拱
(
こまぬ
)
皺
(
しわ
)
盥
(
たらい
)
褥
(
しとね
)
襁褓
(
むつき
)
襦袢
(
じゅばん
)
軈
(
やが
)
鰥男
(
やもめ
)