“襦袢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅばん80.2%
じゆばん17.1%
シヤツ1.1%
はだぎ0.8%
ソローチカ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶店の床几鼠色羽二重襦袢をした久留米絣の美少年の姿が、ちらりと動く。今日は彼は茶店の卓で酒をんでいるのだ。
桃のある風景 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
船頭は竿を弓のやうに張つて、長い船縁を往つたり来たりした。竿を当てる襦袢処々破れて居た。一竿毎に船は段々とつて行つた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
今日阪神電車に乗ると、私の前にの頃は四十恰好の職人風らしい男が腰をかけてゐた。木綿物だが小瀟洒した身装をしてゐるのにメリヤスの襦袢のみは垢染んで薄汚かつた。
余は彼の燈火の海を渡り来て、この狭く薄暗きに入り、楼上の木欄に干したる敷布、襦袢などまだ取入れぬ人家、頬髭長き猶太教徒の戸前みたる居酒屋、一つのは直ちにに達し
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ところが彼女は不意に、誰かが自分の刺繍襦袢の袖をひつぱるのに気がついた。振りかへつて見ると、そこには例の白い長上衣を着た、眼もとのすずしい若者が突つ立つてゐた。