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『桃のある風景』
ふりがな文庫
『
桃のある風景
(
もものあるふうけい
)
』
食欲でもないし、情欲でもない。肉体的とも精神的とも分野をつき止めにくいあこがれが、低気圧の渦のように、自分の喉頭のうしろの辺に鬱して来て、しっきりなしに自分に渇きを覚えさせた。私は娘で、東京端れの親の家の茶室作りの中二階に住んでいた頃である …
著者
岡本かの子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「文藝」1937(昭和12)年4月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
澪
(
しずく
)
飲
(
のみ
)
鼠色
(
ねず
)
浸
(
つ
)
端
(
はず
)
倣
(
な
)
変
(
かわ
)
度
(
た
)
当
(
あた
)
或
(
あるい
)
散
(
さん
)
浸潤
(
にじ
)
癒
(
いや
)
透
(
とお
)
鬱
(
うっ
)
喉頭
(
のど
)
堤
(
つつみ
)
堪
(
た
)
媚
(
こび
)
懐
(
なつ
)
気持
(
きもち
)
浮
(
うか
)
照
(
てら
)
爽
(
さわや
)
覚
(
おぼ
)
覧
(
らん
)
触
(
ふ
)
丁度
(
ちょうど
)
丘陵
(
きゅうりょう
)
亙
(
わた
)
交融
(
こうゆう
)
亦
(
また
)
人好
(
ひとよ
)
人懐
(
ひとなつ
)
介抱
(
かいほう
)
仕末
(
しまつ
)
伝
(
つた
)
何処
(
どこ
)
傍
(
そば
)
判
(
わか
)
利
(
き
)
勧
(
すす
)
匂
(
にお
)
匙
(
さじ
)
可笑
(
おか
)
向岸
(
むこうぎし
)
呑
(
の
)
味
(
あじわ
)
喘
(
あえ
)
在
(
あ
)
大体
(
だいたい
)
妥当
(
だとう
)
尋
(
たず
)
少時
(
しばらく
)
尾
(
つ
)
崩
(
くず
)
干
(
ほ
)
年頃
(
としごろ
)
床几
(
しょうぎ
)
当嵌
(
あては
)
快
(
こころよ
)
悩
(
なや
)
憐
(
あわ
)
憶
(
おも
)
揃
(
そろ
)
柄
(
え
)
桃林
(
とうりん
)
欠餅
(
かきもち
)
河岸
(
かし
)
浸
(
ひた
)
渇
(
かわ
)
渦
(
うず
)
渾然
(
こんぜん
)
溢
(
あふ
)
滴
(
したた
)
濁
(
にご
)
濡
(
ぬ
)
焚火
(
たきび
)
煙
(
けむ
)
画架
(
がか
)
症状
(
しょうじょう
)
程
(
ほど
)
立騰
(
たちのぼ
)
等
(
ら
)
筏
(
いかだ
)
粗
(
あら
)
紅
(
あか
)
繋
(
つな
)
罹
(
かか
)
而
(
しか
)
聴
(
き
)
肌質
(
きめ
)
色
(
いろ
)
芳烈
(
ほうれつ
)
茶室
(
ちゃしつ
)
茶店
(
ちゃみせ
)
草履
(
ぞうり
)
萌黄
(
もえぎ
)
蒐
(
あつ
)
蛇籠
(
じゃかご
)