“肌質”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きめ83.3%
きじ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんという肌質きめのこまかい室内の静さだろう。それは皮膚に触れると淡雪のように溶ける素絹のように濡れて薄く包む。
食魔に贈る (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
若者であって一度この威猛高いたけだかな誇張の態度に身を任せたものは二度と沈潜して肌質きめをこまかくするのは余程難しかった。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
復一はボートの中へ仰向あおむけにそべった。空の肌質きじはいつの間にか夕日の余燼ほとぼりましてみがいた銅鉄色にえかかっていた。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)