“肌理”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きめ98.6%
きり1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでなければ味われない肌理きめの細かい風の音と、健康を喚び覚させるような辛辣な空気の匂とは、私の好きなものの一つであった。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
胸の厚い、たくましい筋骨の、肌理きめのこまかい、まっ白な身体が、秋の陽に、まぶしく、光っているようである。胸毛が、濃い。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
母親そつくりの肌理きりのこまかい瓜実うりざね顔をして、少女のやうなぱつちりした眼をおどおどと伏眼にし、何かものを言ふときは女性の語尾を使つて、肩でしなを作りさへしたものだつた。
少年 (新字旧仮名) / 神西清(著)