“瓜実”の読み方と例文
旧字:瓜實
読み方割合
うりざね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
瓜実うりざね顔、富士額、薄い受口、切長の眼、源女に相違ないのであった。ただ思いなしか一年前より、痩せておとろえているようであった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
腕組をして枕元にすわっていると、仰向あおむきに寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。女は長い髪を枕に敷いて、輪郭りんかくやわらかな瓜実うりざねがおをその中に横たえている。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
旧領地佐賀野の零落れいらくした酒づくりの娘で、礼儀作法も心得、品もよく、その顔だちも瓜実うりざね型の淋しいところはあったが、ず何処と言って難のない美人といえる小娘であった。
(新字新仮名) / 富田常雄(著)