“うりざね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瓜実64.3%
瓜實21.4%
瓜核14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腕組をして枕元にすわっていると、仰向あおむきに寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。女は長い髪を枕に敷いて、輪郭りんかくやわらかな瓜実うりざねがおをその中に横たえている。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お京より一つ歳下の十八、まだ幼々しさの拔けきれない、未完成な娘振りですが、瓜實うりざね顏で眉の長い、唇の切り込みの深い、非凡の上品さです。
例のあかりの映る、その扁平ひらったい、むくんだ、が瓜核うりざねといった顔は、蒼黄色あおきいろに、すべすべと、しわが無く、つやがあって、皮一重ひとえ曇った硝子ビイドロのように透通って、目が穴に、窪んで、掘って、眉が無い。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)