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瓜実
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うりざね
ふりがな文庫
“
瓜実
(
うりざね
)” の例文
旧字:
瓜實
瓜実
(
うりざね
)
顔、富士額、薄い受口、切長の眼、源女に相違ないのであった。ただ思いなしか一年前より、痩せて
衰
(
おとろ
)
えているようであった。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
腕組をして枕元に
坐
(
すわ
)
っていると、
仰向
(
あおむき
)
に寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。女は長い髪を枕に敷いて、
輪郭
(
りんかく
)
の
柔
(
やわ
)
らかな
瓜実
(
うりざね
)
顔
(
がお
)
をその中に横たえている。
夢十夜
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
旧領地佐賀野の
零落
(
れいらく
)
した酒づくりの娘で、礼儀作法も心得、品もよく、その顔だちも
瓜実
(
うりざね
)
型の淋しいところはあったが、
先
(
ま
)
ず何処と言って難のない美人といえる小娘であった。
面
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
姉は、薄皮の
瓜実
(
うりざね
)
顔に眉が濃く迫っている美人で、涙っぽい
膨
(
は
)
れ目は艶ではあるが、どんな笑い顔をも泣き笑いの表情にして、それで平生は無難なまとまった顔立ちでも単純だった。
呼ばれし乙女
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
母親そつくりの
肌理
(
きり
)
のこまかい
瓜実
(
うりざね
)
顔をして、少女のやうなぱつちりした眼をおどおどと伏眼にし、何かものを言ふときは女性の語尾を使つて、肩でしなを作りさへしたものだつた。
少年
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
▼ もっと見る
然しいずれの世を通じましても、この
瓜実
(
うりざね
)
というのが一番美人だろうと思います。
女の顔
(新字新仮名)
/
上村松園
(著)
眉は、鼻は、眼は——と言った、部分的に詮索立をするような顔ではなく、
瓜実
(
うりざね
)
型になった細面の全部が、素晴らしい芸術品に見るような、魅力と完成美に輝やいて居ると言った方が宜いでしょう。
新奇談クラブ:08 第八夜 蛇使いの娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
瓜実
(
うりざね
)
顔の
富士額
(
ふじびたひ
)
で、むかし風の美人だ。今時めづらしい。」
来訪者
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
瓜実
(
うりざね
)
と、どちらを取りましょう。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
瓜
漢検準1級
部首:⽠
6画
実
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
“瓜実”で始まる語句
瓜実顔
瓜実型
瓜実形