“零落”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れいらく45.9%
おちぶ37.6%
おちぶれ14.7%
うらぶ0.9%
ルイン0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
王成(おうせい)は平原(へいげん)の世家(きゅうか)の生れであったが、いたって懶(なま)け者であったから、日に日に零落(れいらく)して家は僅か数間のあばら屋をあますのみとなり
王成 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
自分はどうせ捨てる身だけれども、一人で捨てるより道伴(みちづれ)があって欲(ほし)い。一人で零落(おちぶ)れるのは二人で零落れるのよりも淋しいもんだ。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
不埒(ふらち)ならずや身(み)こそ零落(おちぶれ)たれ許嫁(いひなづけ)の縁(えん)きれしならずまこと其心(そのこゝろ)なら美(うつ)くしく立派(りつぱ)に切(き)れてやりたし切(き)れるといへば貧乏世帶(びんぼふじよたい)のカンテラの油(あぶら)
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ちやうど、荷造り函のあひだを歩くに肖た、零落(うらぶ)れた気持……秋霖が、この荷造り函を、いつせいに濡らしてゐる。
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
これらの石は皆雨に晒(さら)され、火に打たれた断片である、壊敗の形骸である、しかも血を踏まざる自然の零落(ルイン)は、未だ死んだこともなければ、朽ちたこともない、之を荒廃、寂莫、零落と呼べばとて
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)