奥常念岳の絶巓に立つ記おくじょうねんだけのぜってんにたつき
泊まったのは、二の俣の小舎である。 頭の上は大空で、否、大空の中に、粗削りの石の塊が挟まれていて、その塊を土台として、蒲鉾形の蓆小舎が出来ている。立てば頭が支える、横になっても、足を楽々延ばせない、万里見透しの大虚空の中で、こんな見すぼらし …
作品に特徴的な語句
ためさ こお 空洞からっぽ よだ あたえ ならん ひい 屍骸しにがら ぬすん ひら たっ りょく べか 安易イーズ 零落ルイン 反響エコー かか 微明ほんのり きのう とど がえ とろ 重量おもし 乱次しだら いよい あるい らん おわ つか わずか 兀々ごつごつ 凸凹たかひく へこ かたち 恍惚うっとり ゆびさ つか 東方ひがし 権力ちから ほと 毛布ケット 羅紗ラシャ 花崗かこう 蔓延はびこ うご うかが たく しろがね くら 頭臚とうろ 黎明しののめ これ しま あらかじ 人寰じんかん もっ 仮現けげん たたず しか 俄破がば また 偃松はいまつ 儼然げんぜん すなわ おろ ただ 叮嚀ていねい ああ 地衣こけ うずたか かたまり 威嚇いかく 婉容えんよう 寥廓りょうかく 小舎こや 屹立きつりつ わか 巉岩ざんがん いただき 彷徨さまよ 従容しょうよう 御嶽おんたけ ことごと