“潮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うしお36.2%
しお21.6%
うしほ14.3%
さ11.4%
しほ10.8%
ちょう3.2%
ウシユ0.9%
てう0.6%
じほ0.3%
しは0.3%
すう0.3%
タイド0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そらよ、こっちが旦(だん)の分。こりゃお源坊のだ。奥様(おくさん)はあらが可い、煮るとも潮(うしお)にするともして、天窓(あたま)を噛(かじ)りの、目球(めだま)をつるりだ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
潮(しお)の引く時泥土(でいど)は目のとどく限り引続いて、岸近くには古下駄に炭俵(すみだわら)、さては皿小鉢や椀のかけらに船虫(ふなむし)のうようよと這寄(はいよ)るばかり。
種々(いろ/\)なる感想が自分の胸に潮(うしほ)のやうに集つて来て、其山中の村が何だか自分と深い宿縁を有(も)つて居るやうな気が為(し)て、何うも為(な)らぬ。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
曙の色は林の中まで追いついて、木膠や蔦の紅葉の一枚一枚に透き徹る明る味を潮(さ)して、朝の空気は、醒めるように凛烈(りんれつ)となった。
雪中富士登山記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
潮(しほ)の引く時泥土(でいど)は目のとゞく限り引続いて、岸近くには古下駄に炭俵、さては皿小鉢や椀のかけらに船虫のうようよと這寄(はひよ)るばかり。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
宋の乾道(けんどう)七年、縉雲(しんうん)の陳由義(ちんゆうぎ)が父をたずねるために閩(みん)より広(こう)へ行った。その途中、潮(ちょう)州を過ぎた時に、土人からこんな話を聞かされた。
源河節の「源河走河(ヂンガハリカア)や。水か、湯か、潮(ウシユ)か。源河みやらびの御甦生(ウスヂ)どころ」などは、時を定めて来る常世浪に浴する村の巫女(ミヤラビ)の生活を伝へたのだ。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
青(あを)ざめた女(をんな)の瞼(まぶた)も決意(けつい)に紅(くれなゐ)に潮(てう)しつゝ、「戸(と)を開(あ)けないで支度(したく)をしませう。」地震(ぢしん)以來(いらい)、解(と)いた事(こと)のない帶(おび)だから、ぐいと引(ひき)しめるだけで事(こと)は足(た)りる。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
ひき潮(じほ)ゆるやかに
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
潮(しは)が上(あが)つて數多(あまた)の鱶(ふか)が
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
沖(うく)の潮(すう)の潮荒さ
八坂瓊之曲玉考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
あの、倫敦の歴史とは切ってもきれないドクタア・ジョンスンは、その時の淋しいチャアリング・クロス村が後日人間の潮(タイド)が浪をなして寄せては返す浜べになるであろうといっている。