“潮”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うしお36.4%
しお21.8%
うしほ14.2%
11.8%
しほ10.6%
ちょう2.7%
ウシユ0.9%
てう0.6%
しは0.3%
じほ0.3%
(他:1)0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わあっと、うしおの如き吠え鳴りを揚げて、魏の勢が、蜀本陣へ突入して見ると、さくの四門に旗風の見えるばかりで、一兵の敵影も見えない。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いいえ、そうじゃないですよ。あすこはうしおさんという若い学生さんが一人で借りているんです。ところが潮さん、この頃ずっと見えないそうで……」
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
同時に、この仙郷せんきょうのような三浦半島の漁村へも、そうした世界の新しい暗いうしおが遠慮なく打ち寄せて来ていることを思わせた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
さしたてのしおが澄んでいるからのぞくとよく分かった——幼児おさなごこぶしほどで、ふわふわとあわつかねた形。
海の使者 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もしこのようなことを恨んで攻め戰つたら、しお滿ちる珠を出して溺らせ、もし大變にあやまつて來たら、しおる珠を出して生かし
待っていると云ったが、清吉は、秀八の後からけて行った。しおくさい漁師町りょうしまち露地ろじへ、彼女は、小走りに入って行った。
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜は聴くましら孤樹こじゆいて遠きを、あかつきにはうしほのぼって瘴煙しやうえんなゝめなるを。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
たゞしそれが海岸かいがん接近せつきんすると、比較的ひかくてききゆううしほ干滿かんまんとなつてあらはれてる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
グイッツァンテとブルッジアの間なるフィアンドラびとこなたに寄せくるうしほを恐れ海を走らしめんため水際みぎはをかため 四—六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
確かに順調ではなかった体の工合も、すっかりよくなって、毎晩恐ろしい夢にうなされることもなく、青かった顔にもいい色に血がして来た。
地は饒なり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
おのずから月の出の光が山のはだとおすかして、いわかけめも、路の石も、褐色かばいろに薄く蒼味あおみして
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と藤色の緒の表附おもてつき駒下駄こまげたを、べにした爪先つまさき引掛ひっかけながら、私が退いた後へ手を掛けて
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
僕の胃袋ゐぶくろくぢらです。コロムブスの見かけたと云ふ鯨です。時々しほも吐きかねません。える声を聞くのには飽き飽きしました。
囈語 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しほの引く時泥土でいどは目のとゞく限り引続いて、岸近くには古下駄に炭俵、さては皿小鉢や椀のかけらに船虫のうようよと這寄はひよるばかり。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
英虞あごうら船乗ふなのりすらむをとめ珠裳たまもすそしほつらむか 〔巻一・四〇〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
文一郎が答はいまだなかばならざるに、女は満臉まんけんこうちょうして、偏盲へんもうのために義眼を装っていることを告げた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
持ち前の猫背をいよいよ猫背にして、あおい顔にややくれないちょうした熱心な主僧の態度と言葉とに清三はそのまま引き入れられるような気がした。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
宋の乾道けんどう七年、縉雲しんうん陳由義ちんゆうぎが父をたずねるためにみんよりこうへ行った。その途中、ちょう州を過ぎた時に、土人からこんな話を聞かされた。
源河節の「源河走河ヂンガハリカアや。水か、湯か、ウシユか。源河みやらびの御甦生ウスヂどころ」などは、時を定めて来る常世浪に浴する村の巫女ミヤラビの生活を伝へたのだ。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
源河節の「源河走河ヂンガハリカアや。水か、湯か、ウシユか。源河みやらびの御甦生ウスヂどころ」などは、時を定めて来る常世浪とこよなみに浴する村の巫女ミヤラビの生活を伝えたのだ。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
源河奔川ヂンカハイカアや、水か。湯か。ウシユか。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
東方とうはう臥龍山ぐわりうざんいたゞきすこしくしらみて、旭日きよくじつ一帶いつたいこうてうせり。
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あをざめたをんなまぶた決意けついくれなゐてうしつゝ、「けないで支度したくをしませう。」地震ぢしん以來いらいいたことのないおびだから、ぐいとひきしめるだけでことりる。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しはあがつて數多あまたふかが、
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
ひきじほゆるやかに、
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
くろずむひきじほに、
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
あの、倫敦の歴史とは切ってもきれないドクタア・ジョンスンは、その時の淋しいチャアリング・クロス村が後日人間のタイドが浪をなして寄せては返す浜べになるであろうといっている。