“潮騒”のいろいろな読み方と例文
旧字:潮騷
読み方割合
しおさい57.6%
しおざい21.2%
しほざゐ12.1%
しほさゐ6.1%
しほざい3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのカークの言葉を身にむように聴きながら、座間はくらい海の滅入るような潮騒しおさいとともに、ひそかにむせびはじめていたのだ。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
頭の上ではざあざあと降りしきる雨の中に、荒海の潮騒しおざいのような物すごい響きが何か変事でもわいて起こりそうに聞こえていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
太初はじめから「生命」を知らぬ砂山と、無窮に醒めて眠らぬ潮騒しほざゐの海との間に、三人の——生れたり死んだりする三人の男が居る。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
潮騒しほさゐ伊良虞いらご島辺しまべふねいもるらむかあら島回しまみを 〔巻一・四二〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
朔風さかかぜにうらぶれた潮騒しほざいです
ジンタ (新字旧仮名) / 森川義信(著)