“太初”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はじめ60.0%
ハジメ20.0%
たいしょ13.3%
たいしよ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太初はじめから「生命」を知らぬ砂山と、無窮に醒めて眠らぬ潮騒しほざゐの海との間に、三人の——生れたり死んだりする三人の男が居る。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
古代日本人の信仰生活には、時間空間を超越する原理が備つてゐた。呪詞の、太初ハジメに還す威力の信念である。此事は藤原の条にも触れておいた。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この仕事に没頭することちょうど満四年。太初たいしょ元年にようやくこれを仕上げると、すぐに彼は史記しき編纂へんさんに着手した。遷、ときに年四十二。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
嗚呼々々、太初たいしよ万有ものみな
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)