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はじめ
ふりがな文庫
“
太初
(
はじめ
)” の例文
太初
(
はじめ
)
から「生命」を知らぬ砂山と、無窮に醒めて眠らぬ
潮騒
(
しほざゐ
)
の海との間に、三人の——生れたり死んだりする三人の男が居る。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ヨハネ伝は「
太初
(
はじめ
)
に
言
(
ことば
)
あり、言は神と
偕
(
とも
)
にあり、言は神なりき」という書きだしでもわかるように、神秘的・哲学的です。
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
太初
(
はじめ
)
に
道
(
ことば
)
があったか
行
(
おこない
)
があったか、私はそれを知らない。
然
(
しか
)
し誰がそれを知っていよう、私はそれを知りたいと
希
(
こいねが
)
う。そして誰がそれを知りたいと希わぬだろう。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「解き得ぬ
謎
(
なぞ
)
」、「生きのなやみ」、「
太初
(
はじめ
)
のさだめ」、「
万物流転
(
ばんぶつるてん
)
」、「無常の車」、「ままよ、どうあろうと」、「むなしさよ」、「
一瞬
(
ひととき
)
をいかせ」の八部に分類した。
ルバイヤート
(新字新仮名)
/
オマル・ハイヤーム
(著)
太初
(
はじめ
)
に
言
(
ことば
)
あり。言は神と
偕
(
とも
)
にあり。言は神なりき。この言は太初に神とともに在り。
万
(
よろず
)
の物これに
由
(
よ
)
りて成り、成りたる物に一つとして
之
(
これ
)
によらで成りたるはなし。之に
生命
(
いのち
)
あり。
もの思う葦:――当りまえのことを当りまえに語る。
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
太初
(
はじめ
)
にあり、神と
偕
(
とも
)
にあり、そしてすなわち神であるロゴスこそ彼がすべてのものを棄ててまでも求め出そうとするところのものである。しからばこれらの三つの道に共通なるものは何であるか。
語られざる哲学
(新字新仮名)
/
三木清
(著)
「
太初
(
はじめ
)
ありしごとく、
現在
(
いま
)
あるごとく、
常久
(
とこしなえ
)
に。」
グーセフ
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
誰が
太初
(
はじめ
)
に
発見
(
みつ
)
けたか
傾ける殿堂
(新字旧仮名)
/
上里春生
(著)
げに
太初
(
はじめ
)
道
(
ことば
)
あり
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
けれどもそれらの不安や失望が常に私を脅かすにもかかわらず、
太初
(
はじめ
)
の何であるかを知らない私には、自身を
措
(
お
)
いてたよるべき何物もない。凡ての矛盾と
渾沌
(
こんとん
)
との中にあって私は私自身であろう。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
さだめは
太初
(
はじめ
)
からすっかりさだまっているのに
ルバイヤート
(新字新仮名)
/
オマル・ハイヤーム
(著)
太初
(
はじめ
)
のさだめ(26-34)
ルバイヤート
(新字新仮名)
/
オマル・ハイヤーム
(著)
“太初”の意味
《名詞》
天地が開(ひら)け始まること。
(出典:Wiktionary)
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
初
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“太”で始まる語句
太
太陽
太刀
太鼓
太息
太夫
太郎
太々
太腿
太閤