“太腿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふともも95.7%
ふともゝ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猿橋から馬で逸走した一人は、石和いさわの代官所で捕えられていた。太腿ふとももに銃傷があり、そこから多量に出血して、弱っていたのだろう。
風流太平記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
さっきの狩犬の一頭が、ひらりと茶まだらな尾をふるったかと思うと、次郎はたちまち左の太腿ふとももに、鋭いきばの立ったのを感じた。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
寢衣ねまきも何もはだけ放題にはだけて、太腿ふともゝまでもあらはに、口のあたりには、鐵漿おはぐろのやうなものがベタ/\附いてゐる。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
八五郎に解かせた帶で、自分の右足の太腿ふともゝを縛ると、その兩端を左の肩へ掛けて、帶のあたりで固く結びます。