“太閤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいこう93.5%
たいかふ6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「へッ、そんな気障きざなんじゃありませんよ、はばかりながら、太閤たいこう様と同じ人相なんだ、金が溜って運が開けて、縁談は望み放題と来やがる」
はやい。時勢は急流のように早い。太閤たいこう秀吉の出世が、津々浦々の青年の血へ響いて来た時には、もう太閤秀吉の踏襲とうしゅうではいけないのである。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太閤たいかふ様が朝鮮征伐のとき、敵味方戦死者位牌ゐはいの代りとして島津へうごの守よしひろ公より建てられた』といふ石碑のおもてには
仏法僧鳥 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
生まれては山崎の合戦に太閤たいかふ殿下と天下を争はれし惟任これたふ将軍光秀を父とたのみ、死しては「はらいそ」におはします「まりや」様を母とたのまんわれらに、末期まつごの恥辱を与へ候こと
糸女覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)