“惟任”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
これとう87.5%
これたふ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうですか。そんなに寄手方としては、攻めあぐみましたかな。面目至極じゃ。惟任これとう光秀どのの軍勢に持て余されたとあっては——」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この年の六月二日、京都本能寺に在った右大臣信長は、家臣惟任これとう日向守光秀の反逆に依って倒れ、その長子三位さんみ中将信忠も亦、二条の城に於て、父と運命を共にした。
賤ヶ岳合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
生まれては山崎の合戦に太閤たいかふ殿下と天下を争はれし惟任これたふ将軍光秀を父とたのみ、死しては「はらいそ」におはします「まりや」様を母とたのまんわれらに、末期まつごの恥辱を与へ候こと
糸女覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)