“邊”のいろいろな読み方と例文
新字:辺
読み方割合
へん28.6%
あたり26.8%
ほとり11.6%
べ10.7%
へ7.1%
あた5.4%
ほと3.6%
へり1.8%
ヘン1.8%
ホトリ1.8%
わたり0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明治十二年(めいじじゆうにねん)に船(ふね)で横濱(よこはま)に着(つ)きまして、その頃(ころ)出來(でき)てゐました汽車(きしや)で東京(とうきよう)へ行(ゆ)く途中(とちゆう)、汽車(きしや)の窓(まど)からそこら邊(へん)の風景(ふうけい)を眺(なが)めてをりました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
彼(かれ)は苦(くる)しさに胸(むね)の邊(あたり)を掻(か)き毟(むし)り、病院服(びやうゐんふく)も、シヤツも、ぴり/\と引裂(ひきさ)くので有(あ)つたが、施(やが)て其儘(そのまゝ)氣絶(きぜつ)して寐臺(ねだい)の上(うへ)に倒(たふ)れて了(しま)つた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
母も續いて、それにあゝ𢌞りがわるくては傳造も息子をば如何することも出來ないだらう、とこれも口の邊(ほとり)で聲を出さずに笑つた。
古い村 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
この時市の邊(べ)の忍齒(おしは)の王三を相率(あとも)ひて、淡海にいでまして、その野に到りまししかば、おのもおのも異(こと)に假宮を作りて、宿りましき。
次にタギツヒメの命は胷形の邊(へ)つ宮においでになります。この三人の神は、胷形の君たちが大切にお祭りする神樣であります。
逆手(さかて)に取直し胸の邊(あた)りへ押當て柄(つか)も徹(とほ)れと刺貫(さしつらぬ)き止めの一刀引拔ば爰に命は消果(きえはて)ぬ實(げ)に世に不運の者も有者哉夫十兵衞は兄長庵の爲に命を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「サンジスの岸で眠るときに夢の裡で。そして再びまたもつと先きになれば——他の眠りが(死が)私を襲ふときに——より暗い川の邊(ほと)りで。」
そして小さな細かい氣泡が、茶碗の表面に浮びあがり、やがて周圍の邊(へり)に寄り集つた。その時私はまた一つの角砂糖を壺から出した。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
爐を焚くことの少い此邊(ヘン)では、地下(ヂゲ)百姓は、夜は眞暗な中で、寢たり、坐つたりしてゐるのだ。でもこゝには、本尊が祀つてあつた。夜を守つて、佛の前で起き明す爲には、御燈(ミアカシ)を照した。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
片破れ月が、上(アガ)つて來た。其が却て、あるいてゐる道の邊(ホトリ)の凄さを照し出した。其でも、星明りで辿つて居るよりは、よるべを覺えて、足が先へ/\と出た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
露日と戰ひ、その邊(わたり)の冷かなるためにたやすく消えざるところにいたれば 一二一—一二三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)